不定期刊行でレコード紹介をいたしましょう。私の関係した録音物より入手可能盤と不可能盤をひとつずつ、5~6回に分けて紹介していく予定。必ず聴けとか、探せとかいう意味ではなく、「こんなことやってたのか」ぐらいに読んでいただければ良いのです。でも機会があったら聴いてみてね。

第1回 / 第2回 / 第3回 / 第4回 / 第5回 / 第6回 / 第7回

第1回 possible and impossible

入手可能CDシングル

THE GROOVERS『プリテンダー』
cw『Leave it alone』
ポリドール PODH-1351(97.3.26)


ピアノ弾いてます。ロックです。とってもロック。
特に、cw(カントリー&ウェスタンではなく、カップリング、ウィズと読む)の、3分9秒から50秒間、久し振りにブルーノートで、ばりくそ弾きまくりです。
エコーユナイトの『End of sex』以来だなあ。でもギターソロのほうが音量でかくて、聞き取りにくい。
ロックですから。                

入手不可能CD

LION MERRY『ULTRA★RARE』1981~1988
レコード番号なし。問い合せ先、なし。

自分で自分の海賊版を作りました。気分はビートルズの『アンソロジー』。今年の2月、タコシェで行われたメトロファルスフェアを通じて、20名の幸運な(?)方に制作費を分担負担していただきました。捜し出してカセットにコピーしてもらおうなどと思っちゃだめだよ。音質が悪くなるから、それは許せない気持ち。
また希望者が10人ぐらい集まったら、再プレスしてもいいかなとも思うのですが。でも気持ちは、むしろ続編、VOL.2を作りたい気持ち。その前にブルースだよなあ。歌詞が全然出来てねえ。

第2回 possible and impossible 97.7.6

入手可能CDシングル

杏子『Happy Birthday』
作詞・作曲 スガシカオ
cw『HALNAIM』
ポリドール PODH-1354(97.4.23)

『Happy Birthday』で、シンセを弾いているらしい。譜面どおり弾いたので記憶にあまり残っていない。俺っちももうすぐ誕生日。冥土の旅の一里塚。嬉しくもあり、嬉しくもなしってね。会いたい人の誕生日に会えない人は、この曲を聴いて、せつない気持ちをさらに鬱積させるのもEかもしんない。モジョクラブの3枚目『GAME』の中にも『Happy Birthday』という曲があります。それも大好き。そちらでは私ニューオリンズ風ピアノを弾きまくっとります。

入手不可能

20cmアナログ(+)17cmEP(2RECORD SET)

Lion Merry『MERRYNOLOGY』(1982)
      『ANOTHER SYNTHEsizeR MUSIC』(1988)
BOX RECORDS BOX-20 TEL 0463(96)0511

これが1982、『ドンキホーテの従者』が1992てことは次のソロは2002か?気が長いからなあ。これはアルバムと呼ぶには短めなので『ドンキホ』を初アルバムと呼ばせていただいております。テイチクのオムニバスで1曲?2曲?聴けるらしいけど、断りもなしにだすもんなあ。『東京1ダース』にしても12曲中4曲もアレンジなどしているのに、サンプルも送ってこないもんなあ。失礼だぞコラ。
内容は今聞くと、さすがに若くて恥ずかしい。ですので再発はしない。最近(97.7)聴いた情報でBOXに20枚在庫があるらしい。驚いた。つまり今の段階では入手不可能ということでもないらしい。

第3回 possible and impossible 98.5

入手可能CD

高橋洋子『9月の卒業』から「ゆらめいて」
KITTY KC-0058 (93.8.25)

 

アンケートなどで、「やりたいことだけをやってください」と書いてあると、心にチクッと来ます。実は、思い通りにやりたい放題、妥協せずに出来るチャンスなんて、今まで片手で数える程しかないのです。何故なら、他の人の意見や演奏を尊重しなければいけないから。無視してはいけないから。

 そもそも僕に編曲の仕事を任せる人は、もう誰もいなくなったけど、これが最後の編曲の仕事だったかしら。編曲(アレンジャー)てのは、料理人に似ているとも言え るけど、大前提として、メロディーと歌詞と声の方が偉い。それが、どんなに腐っていてつまらなくても、それを使わなければいけない。

この人は歌がウマイ。メロディーはシンコペが充分にあって、コードはちょこまか動かない。編曲家としてはとても嬉しい素材。サンプリングループを4つぐらい組み合わせ、シンセはT3とプロテウスワールドだけ。Bassは3パターン作ったけど、Aメロはバッサリとカット。頭と最後にヘリコプターの音を16分音符に合わせ、間奏は迷った末、ヴァイオリンを外部に発注。名前忘れたけど、彼はこのオケを褒めてくれた。ノリノリで僕の思い通り以上のsoloを弾いてくれましたよ。エンジニアの人もノリノリでやってくれたけど、ひとつ残念なのはTDに立ち合えなかったこと。「コード感なくてもOKだよね」と言ってたのに、ガイドとして入れた白玉 Bell-Pad シンセが入ってるよなー。

高橋洋子さんは、その後エヴァンゲリオンで大ヒット。昨年夏、野外の大イベントで杏子さんと一緒になった時、僕のこと覚えていてくれた。昔の陽気な娘さんは、静かな女性になってました。

ところで、この曲…メトロファン向きではないかもしれません。ので悪しからず。

入手不可能LP

あがた森魚『永遠の遠国』3枚組

永遠製菓 AAE-1001~1003  (1985.10)

これも編曲もの。3枚組のうち1枚分を、まるごと任せてくれました。これがなかったら今の僕はない。というより音楽家を諦めて違う生活をしていたかもしれない。つまりこの1枚で、自分のことをひょっとしたら天才なのかしらと思ってしまったので、今もこうしてまたいつか天才の仕事をしたいとダラダラやってる次第なのです。

特に、スターカッスル組曲は、素材としては4小節が2個。それを片面20分以上使える。燃えたぜ。当時シンセは、発展途上だったゆえ、逆にフリーキーな使い方もできた。なにせアナログだったもんね。MIDIはまだ無くて、シーケンサーも使っていない。今じゃ子供のおもちゃにも付いてるデジタルリバーブも、当時数百万円。そして世界初のドラムマシーンLINNが、キティレコードにあったので、初めて使った。今の僕は、打ち込みで、リアルなドラムのシュミレーションを作ることは、もうやらないけど、当時は燃えた。808も使った。というより、ギャラのかわりに、808購入のお金を、半分出してもらった。話は尽きないが、各曲のコメントを当時書いた物があるので、またお見せする機会があるかもしれない。

CD化されるといいねえ。

あがたさん、ビッグチャンスをどうも有難う。また誰か僕に全部まかせてくれないかしら。一ヵ月で、月収15万で、アルバム一枚分作りまっせ。いや、ちょっとそれじゃ安すぎるかしら…。      98.5.1

第4回 possible and impossible 98.8

入手不可能 single

スマート・ルッキン『渚のモボモガ』『本日晴天魚気分』
KITTY 7DS 0083 (1984.10.25)

スマート・ルッキン『SUMMERTIME RENDEZVOUS』から
「ケニヤの花嫁 」KITTY KISS-1001(30cm45RPM4曲入)(1984)

河合美智子『本日晴天さかな気分!』
KITTY 7DS 0082 (1984.10.25)

河合美智子『アイランド』『年頃トマトは事件がいっぱい』(side2のみ)
KITTY 7DS 0069 (1984.6.25)

今月は、モノ減らし強化月間として、古いカセット、チェックして30本ぐらい捨てた。で、84年頃の仕事関係のが結構あった。あの頃、歌謡曲の編曲も、わりと多かった。けど曲がヒドイので困ったよ。その点ここらへんの曲は、和久井光司氏なので曲は良いです。編曲家にとって良い曲とは、メジャーセブン使ってなくて、メロディー自体にリズムが有るってこと。使用楽器は主として LINN-DRUMと JUPITER8。YMO以降 EMULATOR
(1981)全盛期だったけど、私は使ってない。同期もまだ。同じ頃、別の仕事で MC-4(!)使ったりもした。もちろんオペレイター付きで。

そんなことより『本日晴天魚気分』では両ヴァージョンに、パーカッションのペッカーさんに来てもらったのよ。感激。当時から、というより76年からサルサもブラジルも好きだったからなあ。と言いながら、バンド活動には何も反映されてません。この頃、もうメトロもやってたなあ。と、昔話はキリがない。『ケニアの花嫁』は、なんとサニーアデ風。燃えたぜ。でも曲はロバートパーマー風。それをサニーアデ風にアレンジしました。すごい。一方の河合美智子さんは、昨年ブレイクしたオーロラ輝子さんでーす。当時中3?で、映画の役名がブルースだったので、ブルースと呼んでました。「この曲ブルースで」とか言われると「えええええっ!?」とか誤解したりしてました。昨年暮れ偶然会ったけど、ぼくのこと覚えていてくれたかなあ。こちらの『本日晴天さかな気分』も甲乙付け難し。間奏はサルサピアノに苦労しました。で、初めて生のストリングカルテットの譜面書きました。指揮まではしません。ここらへんの曲は今聴いても恥ずかしくないです。でも探しても無理なんです、たぶん。

入手可能 video

たま『どこでもツアー’96』地球レコード

このコーナーで紹介しているのは、ぼくの作品ではなく、僕の関わったものです。が、これは関わったともいえない、ちょっぴりそこに居たというものです。ですがヴィデオというメディアで、ちょろりとでも自分が写っているのは、この他にはヤプーズライブぐらいしかないので、ここに紹介します。余談だけど、マルチメディアという時代に、結局はマンガ本と JポップスのCD しか商売にならないというのは、どーゆーことなんだろうね。誰か教えて下さい。ヴィデオも売れないらしいね。制作に手間もかかるし単価も高い。増えると場所をとるし、映像は見る時間もかかるから何度と見ないしね。もっと言っちゃえば、クリップとかいって映像作品とか作る連中は、みんな大勘違いしてるね。面白いって何だっけと思い返してみるべきだね。ほとんどアダルトビデオとテレビゲームに負けている。このままじゃ 10年後には作品という概念がなくなっちまうよ。なんて偉そうなこと言って、年内にはプノンペンモデルと、ラウンジベアーズのヴィデオが発売されると思う。うわー、言い訳を考えておかねば。嘘!言い訳はしません。

えーと、このヴィデオ紹介する前に『たま』について語りたいのだが、ちょっとやそっとじゃ語りつくせないので『また』の機会を待とう。このヴィデオ、はっきりいって音質も画像も悪いのだが、関係ない!面白い。ライブヴィデオというよりも、旅日記。てゆ~か~、おちゃらける年齢不詳の三人組。石川くん面白すぎる。滝本くんかっこいい。知久くんたら…異様なふるまい。笑えるぞ。作られた白々しさは全くない。曲や演奏の良さはヴィデオカメラには入りにくいが「らんちう」や「うらら」での即興ドタバタこの先どーなるか分からない模様は、例えば、メトロライブの最後の方とか、見たことないけどザッパ&マザーズも、かくあらんやてな感じ。ぼくもステージに居ること忘れて、笑ったり呆気にとられたりしてました。これは「どこでもツワー」のその場の雰囲気ということもあって、東京じゃ見られないんだよねえ。

先週久しぶりに「たま」のコンサート見せてもらいました。知らない曲も多かったけど、短く感じたなあ。体を乗り出して見ちゃいました。新譜『いなくていいひと』も、堂々としていて良かった。「たま」については、いずれまた、何処かに書きます。

第5回 possible and impossible 98.9

入手不可能 CD-ROM

歌=RIKA(5曲)『ドラゴンショック』(FM TOWNS) 
         株式会社ログ(1989)

これは激レアだと思う。これは何かとゆーと、ゲームのCD-ROMで、おまけとしてRIKAの歌が5曲聴けるという物です。可愛いテクノポップなのですが、ジャケットは龍が麻雀の中牌をつかんでいる絵。トホホ。RIKAって知ってる?当時、彼女のレコードの編曲は、栗コーダーの栗原正巳氏や、かしぶち哲郎氏がやっていた。私は彼女とGUNちゃんと3人でライブをやっていた。そのライブの写真を見ると、音源はスーパージュピター、S-900等で、MC-500で動かして、TR-808まで使っていた。初めてのアコーディオンを買った頃。そういえば、この年メトロでロンドン録音で、宵闇でアコーディオン弾いたのが初めてだったかな。3人ライブは打ち込みメインで、練習の前日はいつも徹夜。そして機材運搬。身体も気持ちもギリギリ目いっぱいでした。ある時は練習後の喫茶店で、コーヒーカップに指をかけたまま意識がなくなった。NHKの「みんなの歌」で聴けるような歌曲だったけど、好きだった。20代の頃は、「みんなの歌」が気色悪くておぞましくて、ヴァージンVSでそのような曲をやるのに抵抗した。女性が使うホメ言葉で「カワイー」というのが嫌いで、オメーラ他に形容詞知らねーのかよ、と思った。冗談じゃねーよ、オレはロックだ。ヴァージンVSで飲んでいて、ぼくが「ひんしゅくを買いたいんだよ。」と言ったら、あがた氏に「コビを売りたい。」と冗談で返されてヘニャーとなった。

この5曲は、阿佐ヶ谷のアパートで毎晩遅くまで、リカ山と2人でフォステクスの8トラック・オープンテープに録音しました。男と女に友情はねえよと誰かが言ったけど、リカ吉は友達だった。リカ山は女にはめずらしく、男を笑かしてくれるのでした。疲れてくるとランナーズハイ状態で、もう何をやってもおかしかった。またみんなで飲みに行って笑いたいなあ。今は何処で何をしているのやら。年賀状の返事もくれずに9年経つぞ。このCD4曲目の歌詞に「約束よ私達、いーつまでーも友達でいましょうね、約束よ私達、いーつまでーも青春でいましょうね。おとなになってもー、お嫁に行ってもー、そしていつの日かー、おばあちゃんになってもー。」というのがあって、当時から好きだった。アイロニーとしてね。そんなこと、あるわけねーじゃん、としてね。で、今、これを聞いて、不覚にも涙がポロポロ出て来てしまった。

入手可能CD

アンダーグラウンド・サーチライ『アオヌマシズマ』 
(大槻ケンヂ SOLO PROJECT) ユニバーサルビクターMVCH 19003

入手不可能はいくらでもあるけど、入手可能盤はホントに少なねーなー。いかに仕事が無いかということなんですよね。で、もう知ってる人も多いと思うけど、大槻くんのに2曲(1曲?)参加してきたので、ここに紹介します。これも、単にスタジオミュージシャンとして、参加したものなんすけどね、面白かった。 
生まれてこのかた、元旦に根津の生家に行かなかったのは2回だけですが、今年は3回目になってしまった。なぜなら、この録音だった。なんでまた元旦早々と思ったのだが、どうやら、大槻くんが正月に家にいるのがイヤだった、という理由らしい。 
また昔話しちゃいます。1987年だったと思うけど「子供たちのCity」ツワーというのがあって、大型バスに10バンド近く(?)乗り込んで名阪行ったのよね。深夜1時の集合時間に、メトロ組は酔っ払って遅刻しました。で、ぼくは、浪人生風の隣に座ったのです。バイトくんかなと思ったら、翌日その男が首からオバQを下げて、長い重そうなコートで「俺は高木ブーだ」と叫んでいた。カッコ良かったあ~。ロックみたいな音楽は当時からモチロン嫌いだったけど、こいつは本物だと思った。その後もメトロで一緒になったことあるけど、やはりスゲエと思ったね。三柴江戸蔵さんにも負けたと思った。で、レコード聴いてみると、歌詞が詩になっている。当時、歌詞が詩になっていると思わせたのは、キヨシローさんを別格にして、あと遠藤ミチロウ、遠藤ケンジ、あがた森魚、戸川純ていうところ。今は「たま」ファンですけど。なので一緒にやってないのはミチロウさんだけだ。不思議ねえ。思いは通じるのかしら。夢はかなうのかしら。大槻くんとも一緒にやることが出来て嬉しいですよ。筋少はそれほど聴いてないし、彼の本も3冊くらいしか読んでないけど、でも好きなんです。なので照れちゃってまるで喋れない。戸川さんとも5年やってたけど、あまり喋れなかった。大槻くんとは趣味も考えてることも、まるで違うのに、何故か近しいものを感じるのよね。そう思うのはぼくだけじゃないだろうけど。そう思わせるのがポップスターだとも思うけど。 
上にあげた詩人のみなさんと同じく彼も、どこで歌い出したらいいかわからないくらい不器用な人でしたけど、本当に自分の音楽を自分の中に持ってる人ですよ。大槻くん素敵でした。今回スケジウルの都合で彼のソロライブに参加出来ず、スゲー残念だった。プノンペンモデルでドイツ行ってたからね。 
ps. ちなみに坂本くんも参加してるよ。

第6回 possible and impossible 99.7

入手不可能 singl
アーティスト名:忘れた『ムーンダックラプソディー/ダギーシュー』
            KITTY(1987.2)

ウエ~ン…見つからないのよ。誰かに貸したってことなんだろうなあ。女じゃねえよなあ。やっぱりメトロ関係においてだろうなあ。『世界のほかなら』(1992)の時かなあ。誰だか忘れたけど返却してくださーい。お願いです。

この録音は、日記で調べたら1986.12 月。メンバーはメトロファルス!
但し、バカボン多忙のため、ベースは一色進。このB面、GUNの曲、好きでした。与太郎の歌詞と歌も好きでした。メトロの録音物の中で、最もポップでバリバリロック。カッコよいのだぞー。ぼくはそれほど弾いてないが、イントロサンプリング声は私。ロジカで、徹夜でアレンジした筈。
エンジニアの小西氏(コニヤン)とは、この時が最初。ドラムのチャバネは、「初めて俺の思いどうりのドラムの音になった」と言ってた。で、コニヤンが「ドラム、ダブルにするから、同じこともう1回やって」と、言った時には仰天したね。T.D.の時に、曲の構成変えちゃうし。
この、ダギーシューは、最高にノリノリの曲なのに、ライブでは一度もやってない筈。

で、A 面は、あまり好きじゃない。そう言えば、あの頃録音した『子供たちのCITY』のブラジルも、駄作だったし、カヴァーは不得意だったのかも。原曲は、大好きなKINKSの、大大大好きなマスウェルヒルにあった曲。もう、ギュッて抱きしめて、ベロベロに舐めまわしたい程大好き。このジャケ写真、当時映画で話題になった「ハワードザダック」の日本版。ヨタロウ氏が中に入っていたのだが、アレは一体何だったんだっけ。このかぶりもの、外国の本家本元よりも、日本製の方が、目の回りの筋肉なども良く動く精巧な物で、一度メトロのライブで、ヨッチャンかぶって歌ったよね。無線リモコン壊れて無表情だったんだっけ?そういえば、ヨッチャンこれかぶって「俺たちひょうきん族」で、この曲歌ったことあったよね。

入手可能CD

たま『学習』から、「ラッタッタ」
   CHIKYU RECORDS-006 (1998.12)

「たま」は素晴らしいよう。ぼくはLP『しおしお』以来のファンなのです。もう、ギュッて抱きしめて、ベロベロに舐めまわしたいほど大好き。(嘘。)で、三年前に、初めて「たま」のリハーサルに参加した時、ぼくもちゃんと予習していたけど、それにしても、音が出るともう完璧。CD聴いてるみたい。すべての音がバランス良くハッキリ美しく聞こえる。嬉しくなって笑いが込み上げてきたよ。ロックバンドって、音がでかくて、逆に何やってるのか、さっぱり聞こえなくなるのです。私の場合。そして演奏も濁流のように流れていくのよね。それを称してノリとか、イキオイとか言うのかもしれないけど。ぼくは「たま」のキッチリした演奏に、ビートルズ的なるもの、あるいはクラフトワーク的なるものを連想します。最大級の誉め言葉。とはいえ、「たま」は洋楽の要素が本当に少ない。であるから逆に、これこそ海外でも通用する物だと思う。言っとくけど、今、人気のある人たち(人気のない人も)海外で通用するなんてあり得ないよ。全部、海外にあるスタイルでしょ。モドキでしょ。(とか言いながら、次のぼくはブルースです。もちろん外人に聞かせるつもりは有りません。許してね。)

で、「たま」ですけど、この際、思いっきり書く。
滝本くんは仲間です。気持ちがわかる。こちら側の人間です。でも、あとの二人は何だ!異界の者だね。こちら側の人間ではないよ。すくなくとも大人ぢゃない。子供でもない。成り損なったのだね。知久くんには激しく嫉妬する。良い曲書くし、詞にもギョッとするし、声はニールヤングより好きだし、ギター本当はメチャクチャ上手だし、テクノロジーにも突っ込んでくるし、家なき子の様に歌い歩いては酒飲んでるし、地球にやさしいし、ルックスも良いし、立ち居振る舞いも上品だし。誉め殺しだ。人間性は知らんけどね。ウソ。悔しいから二度と誉めない。
で、石川くんについては多くを語らない。ぼくの大切な人。彼はぼくのことを、どう思ってるか知らないけど、ぼくは彼のことを一生見つめていたい。と書きながら腹がへった。そして眠くなった。続きは明日書く。
明日になりました。で、何だっけ。『学習』です。入手可能コーナーなのですが、レコード屋では売ってないらしい。会場販売。通販もやってるのかな。
「たま」として1曲、(+)メンバーのソロが1曲ずつの、計4曲。ミニアルバム。で、ぼくは、石川くんの「ラッタッタ」を、編曲、演奏している訳です。編曲なんて何年ぶり。って、mihoちゃんのアルバムも昨年やったのでした。それもこれも雑誌のレコ評に載ってる?見たことないけど、なんだかな~と思うけど、まあいいや。
で、「たま」の次回作も同じ企画で、お歳暮の次は、御中元ということでしょうか。実は、こんなこと書いてるバーイじゃなくて、先刻まで、次の石川くんの編曲していたのです。これがまた、クッダラナイ詞で笑うぞ。あ~、こんな歌詞が書きたいんだよなあ。
ライブのサポートは2年ぶりで、8月19日からの分は、SOLD OUT。追加公演の8月23日、ザムザ阿佐ヶ谷ですが、7月31日、ぴあ、ローソン発売だそうです。
「たま」は、ラルクアンシエルや、グレイよりイカスぜ。騙されたと思って見てみなよ。本当に騙されたと思っても、責任取らんけどね。
1999.7.20

第7回 possible and impossible 00.4

入手可能CD
ひうがなつ「日向夏」(CL-009)

店頭 発売/2000/5/17
先行発売/通信販売
*Club Lunaticaより発送いたします。 郵便振替にて(郵便局にて 手続き簡単)、2730円(税込価格)×(ご希望枚数)+200円(送料)を以下の口座にお振込ください。通信欄に作品名明記でおねがいいたします。 口座番号=00140-6-770836


今回紹介するのは、名古屋の女性、たまちゃんを中心とする「ひうがなつ」。 少年王者館で知ってる人もいるかしら。 昨年の今頃は「船出」 と「ラウンジベアーズ」が出て、これがピッチャーフライと、キャッチャーフライって感じ。三塁打のつもりだったん すけど。その後やっと出たmihoちゃんのsoloなんて、打った球がどこ行ったか確認せぬうち三者凡退チェンジ と言われた感じでした。って、私が打者だった訳ではないか。でも、どれも私らしさがとてもはっきり出たもので した。メトロでは私らしさ全然出てないよねえ。 mihoちゃんのは「ひうがなつ」より音が良いです。でもあのエン ジニアの人とはもう一緒に仕事したくねえなあ。歌を大事にすることは最優先に決まってんだよ。私だって歌の バックで25年やってきたんだから分かってるよ。もう言い過ぎるよ。あの時、頭の毛細血管3本切れちまって、 それ以来なんだよなあ。 でもmihoちゃんのは良く出来たと思っていて、家でも何度か聴いている。編曲ってこ とをしたわけなんですよ。嫁と結婚する前に、「編曲ってなに?曲を作ることと、歌うことの他に何かすることあ るの?」と言われたなあ。ガックリ来たなあ。編曲は作曲より、物を作ってる実感あるし、材料を料理しているよ うに思うこともあったけど、それは思い上がりなのね。むしろラーメンのどんぶり作り贈り物のラッピングなの ね。それが誉められたら本末転倒で、失敗とさえいえるのよね。いじけてないです。それが好きなので、そして お金が欲しいので、一所懸命やってます。 「ひうがなつ」では7曲やっていて、ほとんど一人で録音した訳で す。VS-1680で。エフェクター使い過ぎないようにと思いつつ、でもキレイな音が嫌で、P51のコンプや、P91 のEQを使いまくってしまう私です。 でもカッコイイんだってばよう。「秋の祭り」と「クラゲ」は特に良く出来た。 音数少ねえ~。アレンジしすぎって嫌いなので原曲よりもシンプルに、洒落たコードは単純なコードに直しま す。ポップになった。で今回感じたのは、歌にクセの無いものほどポップになる。私はドロクサイ物が好きなの だが、成る程ポップの仕組みがひとつ分かった。「ひうがなつ」は女性2人組で、音楽教室の時間のようにまっ すぐ歌う。そしてユニゾンが多いので個の性格が無機的な方を向く。成る程。 ちなみに、フレンチポップスのカ バーが、いくつか有るようです。「クラゲ」はラテンアレンジ。そーいえばフレンチポップスって、凄いアレンジだ よなあ。ビートロックにジャズ、R&B、ラテン、インドまで入ってるよね。統一感なんて気にせず元気に編曲され てる。 その「ひうがなつ」のレコ発ライブがあります。これは気楽にやらせてもらおうと思っている。

 

5/4 大阪レ ッドライオン。
5/11 名古屋今池TOKUZO。
5/1 吉祥寺マンダラ

00.4.12

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